2004年7月20日 報道発表

教育市場向け機器として初めて、リアルタイム処理の話速変換機能を搭載


フルデジタル&ネットワーク対応の授業支援システムWeLLウェル

イージーオペレーションとネットワークによるデジタル伝送で語学学習を支援




 日本ビクター(株)は、教育市場向け機器として初めて*1リアルタイム処理の話速変換機能を搭載するとともに、従来のLL(Language Learning)システムの操作に近づけたイージーオペレーションを実現する、フルデジタル&ネットワーク対応の授業支援CALL*2システム“WeLL(ウェル)”を発売します。CALLシステムとは、LL教室・コンピューター教室・AV教室の機能を統合する新世代の授業支援システムです。
(*1:2004年7月20日現在、当社調べ。*2:CALLとは、Computer Assisted Language Learningの略。)
 今回発売する“WeLL”は、映像・音声・PC画面の信号を全てネットワークでデジタル伝送し、英語を中心とした外国語教育に一層力を入れる大学・文教市場や、業務に必要な外国語コミュニケーション能力の向上を目指す企業に提案します。
 なお、当社はこのシステムを、7月28日〜30日に福岡国際会議場で行なわれる外国語教育メディア学会第44回全国研究大会に出展します。


品名 愛称 販売目標 発売日
フルデジタルCALLシステム WeLLウェル 年間100システム 8月下旬



<主な特長>
1.教育市場向け機器として初めて、語学学習用にリアルタイム処理の話速変換機能*3を搭載
当社薄型テレビに搭載して話題のリアルタイム処理の話速変換機能(ゆっくり再生)を搭載。話し始めの速度を落とし、徐々に実際の速度に戻す独自の技術により、言葉を聞き取りやすくすることに成功しました。本システム専用ソフトウェア以外の音声・映像教材でも利用可能です。
(*3:NHK放送技術研究所の技術協力を得て商品化しました。)

2.LANケーブル一本で、音声・映像・PC画面の全てを伝送
独自開発の低遅延・高音質伝送技術により、ペア/グループ会話練習が可能です。映像伝送には、ストリーミング環境下でのパフォーマンスを重視したMPEG-4(ISMA準拠)を採用し、教室内での一斉配信を実現します。また、教員・学習者のPC画面を高画質・高フレームレートでリアルタイムに送受信する機能も搭載し、コンピューターを介した操作サポートや教材提示用途でも使用できます。

3.
イージーオペレーションと、教職員にかかる負担の軽減をめざした基本設計
従来のLLシステムに近い簡単な操作性と、各種会話練習の機能をソフトウェアで実現しました。タッチスクリーン操作も可能な大画面・大型ボタンの採用と操作ステップの簡略化により、コンピューターに不慣れな方でもすぐに操作方法を習熟できます。また、教材データの保管機能の活用により、事前の授業準備や遅刻者対応など、教職員の手間や工数を軽減します。 導入イメージ
<導入イメージ>

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<企画意図>
 大学や高校で広く語学学習用途に使用されていたLLシステムは、2000年頃よりPC用ソフトウェアベースのCALLシステムに切り替えが始まり、昨今では大学はもとより全国の公立高校などでも導入の動きが活発化しています。
 そこで当社は、長年のLLシステム、視聴覚教室の納入ノウハウと、最新の映像・音声のデジタルネットワーク配信技術を融合させ、最新の教育環境に対応して使い勝手に配慮したフルデジタルCALLシステム“WeLL(ウェル)”を企画し、発売します。
 本システムは、語学教育用途だけでなく、視聴覚教室やコンピューター教室用としても利用できる多目的設計で、導入校におけるトータルの設備投資を最小限に抑えられるメリットがあります。また、ソフトウェアベースのため、常に最新の教育機器・PC環境に対応でき、教材のデジタルデータ化とその一元管理により管理コストも大幅に削減できます。


<標準機器構成>
標準機器構成

<主な機能>
会話練習機能
2人、もしくはそれ以上の人数のグループで、相互会話練習が可能。教員側からのモニタリングや、割り込み指導もできます。
ソフトウェアレコーダー機能
個別学習に最適な、PC上で動作する練習録音用のソフトウェアレコーダーを用意。教材音声を活用して、リピーティングやシャドウイングなどの練習が簡単にできます。また、教材送出時の自動インデックス機能を利用して、センテンス単位の反復学習も可能です。
教材持ち帰り機能
ソフトウェアレコーダーで学習した教材音声や練習録音音声は、CD-RやUSBメモリなどで持ち帰り可能。
ソフトウェアレコーダー本体を一緒に持ち帰り、自習用途で利用することもできます。
AVコントロール機能
システムに接続されたCD/DVDプレーヤーやカセットテープレコーダーを制御し、映像や音声を学習者に送出。アナログ教材でも事前準備なしにリアルタイムでデジタル化し、ネットワークを介して伝送できます。
教材作成機能
センテンス分割や対訳文章の付加されたオリジナルの教材を作成できる、専用のソフトウェアを用意。作成した教材はソフトウェアレコーダーで活用できます。
PC画面送受信機能
教員用PCと学習者PCの画面を相互に転送することにより、学習者の操作監視や教員側からの教材提示、リモートコントロールによる操作指導など、様々な用途で利用できます。
PC学習支援機能
ワープロや表計算などのアプリケーション・ファイルの一斉配布・回収、アプリケーションソフトの一斉リモート起動、学習者PCの操作ロックなど、PC学習の各種支援機能を装備。
管理機能
教員・学習者のユーザー管理や、授業の登録、出欠情報の管理が可能。デジタル化された教材もライブラリーとして管理できます。
教員用マスターコンソール画面 学習者用ソフトウェアレコーダー画面
<教員用マスターコンソール画面> <学習者用ソフトウェアレコーダー画面>


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※:このページの内容は、報道発表日時点の情報です。その後、内容に変更が生じる可能性があります。
  また、ご覧になった時点で、生産・販売が終了している場合がありますので、あらかじめご了承願います



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